studio negi’s diary

studio negiとして活動しているアクセサリー作家、ネギのブログ


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各種レジンと型取り剤の分類(まとめのようなもの)

今日も畑にはネギがいっぱい。どうも、しがない野菜です。

 

今や100均にもレジンが売っている時代ですが、どれを使えばいいかよくわからない方のために、勝手に分類をしてみました。(自分用のまとめも兼ねて)

 

とりあえず今手元にあったもので説明していきます。

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手元にあるUVレジン。左から順に玄人向けになっていく。


 

 ・百円均一のUVレジン

画像の1番左。ダイソーだと5g、セリアだと4gのものが売られている。

1g25円とお安いように感じるが、実際は容器にべったりと残り使いきるのが難しい。

クオリティーはそこそこよいが、黄変は値段相応。

・ケミテック クラフトアレンジ

画像の左から2番目。よく手芸屋さんなどでみかける。

1g13円程度と安いが、クオリティーも値段相応。

百円均一のものよりさらにべたつく。あとからべたつくこともあり、硬化時間を長めにとる必要がある。

・スーパーレジンUVクリスタル

画像左から3番目。同名のUVランプもあるレジン液。かなり高級品の部類。少量の製品しか見かけない。

1g60円ほどでかなり高価。硬化後の透明度が売り。

たつきなどはないが後述の太陽の雫よりは硬化時間が長く感じた。粘性は低い。

・パジコ 太陽の雫

画像一番右。ネギが現在メインで使用しているレジン液。25~500gと大容量の製品もあり。

1g20~36円と値段はそこそこ。スーパーレジンUVクリスタルより透明度や屈折率は劣る。

硬化時間はそこそこ、百円均一と同じくらいに感じた。粘性は少し高め。

 

入門を百円均一のレジン液とすると、そこからケミテック、清原のレジン液と続き、その後太陽の雫やルスターレジン、UVクリスタルとこだわっていくように思います。(ネギの勝手な定義であり、コストや生産性から前後します)

そして、最近パジコさんが出した新製品がこちら。

・パジコ 星の雫

じつはこちら先日アマゾンでぽちったばかりで、まだ手元に届いておりませんが、とても楽しみです。1g32~59円と割高で、使用感は太陽の雫と変わらないらしいこちらの製品。一番気になっているのは、パッケージにも歌われている「黄変しない」という文句。先日のブログでも書いた、UVレジンにおける最大の弱点、酸化などによる黄変。これが大幅に抑えられているらしいです。イヤーほんとに楽しみ。

 

追加で、これらとは別に上級者向けに2液混合型のエポキシレジンがあります。

エポキシレジンの最大の特徴は、光がなくても固まるのと、その透明度。

光が必要ないので透明でないゴム型などを使用でき、また、透明度や屈折率もUVレジンと比べると高いです。

 

ただし、UVレジンと違って混ぜた瞬間から硬くなり始めますし(操作時間30分くらい)、混ぜるときに必ず気泡が入るので、気泡を取る手段としての設備は必須です(バイブレーターや真空にするものなど)。

 

次に、自分で型を取るときに使う型取り剤について。

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手元にあった型取り剤の類


既製品のシリコンモールドを使う方も多いとは思いますが、オリジナルの型を使いたいと思ったときは、自分で型を取る必要が出てきます。

・おゆまるくん

画像左。沸騰したお湯に入れておくことで軟化して粘土のようになり、冷えると固まります(熱可塑性樹脂のたぐい)。これを押し付けて型を取ることができる。おゆまるくんの型は熱に弱く、UVレジンは硬化の際に熱を出すので、厚みの1cm以上ある作品だと面などが確実に変形します。

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おゆまるくんを使って複製した鉱石レジン

なので、おゆまるくんの型は数回で使用不能になります。

また、きっちりした平面を出したい場合、面出しに苦労します。

・シリコン粘土

子供用に売られている粘土です。光を遮らない半透明カラー推奨。オーブンで焼くことでゴムのような状態になります(シリコーンゴムとシリコーンオイルが合わさった製品)。

200度まで加熱しても破損しない水晶などはこれを使って型を取ることができます。が、このシリコン粘土、表面が外気に触れていない状態で加熱すると、中でシリコーンオイルが沸騰します。つまり、水晶と一緒にオーブンで焼くと、水晶と接した面に気泡ができてぼこぼこになります。

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シリコン粘土を使って複製した鉱石レジン

ただ、おゆまるくんと違い熱に強いので、面がへこんでしまうことはないです。

なので、続けて何度も使用でき、面出しもおゆまるくんのものより楽です。

・型取り用透明シリコーン

こちらも先日アマゾンでぽちりました。届くのが楽しみ。

エポキシレジンのような2液タイプで、混ぜた液状のものを流すと時間経過で固まり、シリコーンゴムの型ができます。面の粗さまできっちりコピーできて、なおかつ熱にも強いです。ただし気泡を抜く道具などが必要で、初期費用がかさみます。

 

型取り剤は、入門がおゆまるくん、次にマニアックですがシリコン粘土、最終的には型取り用シリコーンやゴムでしょうか。

 

以上、どちらかと言えば作家さん向けなまとめでした。

 

 

 

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