UVレジンにおける離型剤
今日も畑の片隅から。ネギです
今回は離型剤についてのお話です。
離型剤というのは、鋳造物なんかを型から外しやすくするための物です。
パンの型に塗るバターも離型剤になりますね。
せっかく表面のきれいなUVレジン用のシリコン型があっても、うまく離型できない場合、表面がガサガサに仕上がってしまったり、最悪の場合剥がすときに型そのものを壊してしまったりします。それらを防ぐためにスタジオネギでは離型剤を使っています。
大体スプレータイプになっているものが多いです。
上の画像を見てわかる通り、シリコーンオイルタイプがメジャーです。
離型剤にシリコーンオイルが使われる理由はいくつかあり、
・離型する温度で安定(UVレジンでは硬化するときの高温で反応したりガスが出ない)
・離型する温度で液体(はがしやすくするため)
・塗布しやすい(塗れないと意味がない)
etc…
大体これらが理由です。
そもそもシリコーンは分子の鎖がどれくらいつながっているかによって、液体から個体へと変化していくので、中にはゲル状の離型剤などもあります。用途によって使い分けてください。
で、実際の作業ではこれを吹きかけて使うのですが、ここで注意点。吹きかけすぎてオイルの膜が厚くなると、表面でシリコーンオイルとレジン液が混ざりあって、出来上がりの表面にしわができます。シリコーンオイルはごく薄くでいいです。布やティッシュなどにいったん離型剤を吹き付けるなどして、それで表面を拭き取るようにするくらいで十分離形効果が得られ、表面もきれいになります。(UVレジン作品における一つの経験談です。他の素材などではまた違ってきます)
ゴム型などを使ってUVレジンを作る場合、型から剥がれずにゴム型を破損してしまうケースなどでは離型剤を使うといいはずです。
ではでは、今回も少し理系な話になってしまいましたが、これにて。
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